表皮嚢胞(粉瘤)Epidermal cyst



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(3)


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(4)

 皮膚内にできる径1〜2 cm程度の境界明瞭な嚢胞状結節で,中央部に面皰状小孔
が見られることもあります.感染を伴うと発赤,腫脹し,有痛性となります.
 病理組織学的には,真皮内の大型の嚢胞で,嚢胞壁は重層扁平上皮で構成されて
おり,嚢胞内には多量の角化物が貯留しています(1,2).
 嚢胞壁は外側から,基底細胞層,有棘細胞層,顆粒細胞層が認められ,被覆表皮
に類似の構成を示しています.この基底層部にはメラノサイトも存在し,メラニン
顆粒が見られます.また,嚢胞内の角化物は層状ないし網目状のパターンを示しま
すが,変性して無構造状に見えることもあります(4).嚢胞周囲間質には,好中球,
リンパ球,マクロファージなどの炎症細胞浸潤と線維化が認められます(3).