sarcodosis サルコイドーシス






 種々の組織や臓器に起こる非乾酪性肉芽腫を特徴とする全身性疾患.
好酸菌や真菌感染,ベリリウム症などの他の疾患でも非乾酪性肉芽腫は生じ得るため,組織学的なサルコイドーシスの診断は除外診断的に行う.サルコイドーシスは全身性疾患でありさまざまな臨床状態を示すが,胸部レントゲン写真で明らかとなる両側性肺門リンパ節症や肺病変が大多数の例において最も頻度の高い所見である.眼病変および皮膚病変もそれぞれ25 %に認められ,時として疾患の主要な所見となる.
 組織学的にはリンパ節に非乾酪性肉芽腫の形成が見られる.これらの病変は密に集合した類上皮細胞の集団からなり,しばしばラングハンス巨細胞ないし異物型巨細胞の出現を伴う.肉芽腫はリンパ球によって帯状に取り巻かれている.慢性のものでは,肉芽腫は線維性組織に取り巻かれ,最終的には硝子化した線維組織に置換される.その他,次の二つの所見がしばしば認められる.(1) Schaumann小体〜カルシウムとタンパク質からなる層状の凝集物〜,と(2) 星状小体〜巨細胞内の星状封入体〜である.後者はサルコイドの診断に必須ではなく,他の原因による肉芽腫にも見られる.