多形性腺腫:pleomorphic adenoma






疾患概念・好発部位・発生年齢
・唾液腺に生ずる腫瘍の中で最も頻度が高い.耳下腺に多いが,顎下腺,小
唾液腺にもよく見られる.再発しやすいが,良性腫瘍である.
・像が多彩で,結合織成分の形成量が多く腫瘍の主体を占めることもあるの
で混合腫瘍とも呼ばれるが,上皮性腫瘍で結合織成分は腫瘍性ではない.
・肉眼的には,分葉あるいは結節状の充実性腫瘍でよく被包されている.

病理組織学的特徴
・上皮成分は腺管を形成したり,充実性,索状になったり,間質にばらばら
になって増殖する.
・腫瘍細胞の形態は立方形で中等量の胞体を持つ場合が多いが,紡錘形や形
質細胞様のhyaline cellになったり,扁平上皮化生を起こしたりする.
・結合織成分の量は様々で,上皮成分が充実性のものではごく少ないが,腫
瘍全体がほとんど結合織成分からなることもある.
・結合織は粘液性,軟骨性のこともあり,硝子変性が目立つこともある.