皮質腺腫 adrenocortical adenoma






疾患概念・好発部位・発生年齢
・副腎皮質の良性腫瘍であるが,ホルモン分泌過剰症を示すか否かにより,
機能性と非機能性とに分け,前者は過剰に産生分泌されるホルモンの生物学
性状に応じて次のように分類される.
A 機能性腺腫
 1)アルドステロン型腺腫
 2)Cushing型腺腫
 3)性ステロイド型腺腫
B 非機能性腺腫

病理組織学的特徴
A 機能性腺腫
1)アルドステロン型腺腫
 原発性アルドステロン症をもたらす径3cm以内の黄色の球系腫瘍.主体を
なすのが大小のリポイドに富む明細胞で,大型核が目立つ.
2)Cushing型腺腫
 腫瘍は一般に大きく,所見も多彩である.普通に見る型は,明細胞領域
と充実型細胞領域が地図状に入り乱れ,大型核は見られない.
3)性ステロイド型腺腫
 副腎性器症候群を示す副腎腫瘍は機能性腫瘍の3型のうち悪性の頻度が
最も高い.通常男性ホルモン過剰を示し,網状帯の肥大細胞や胎児性皮質
の細胞に似たやや大型の充実型細胞からなる.しばしば核も濃染し,大型
のものも見られる.
B 非機能性腺腫
 多少のステロイド産生はあっても,内分泌症状を示さないものをいう.
明細胞型では細胞の形,大きさともに単調で,核は小型で円形,濃染化や
大型化を示さない.